自然界に「増えすぎ」という概念はあるのか
2026年09月08日
シカなどの野生動物に対して、その個体数を「増えすぎ」や「爆発的増加」と表現する言葉をよく耳にします。

シカなどの野生動物に対して、その個体数を「増えすぎ」や「爆発的増加」と表現する言葉をよく耳にします。
「共存」と「共生」という言葉は、まったく別の概念だと思われることもあれば、同じような意味として使われることもあります。
昨日、環境省「南アルプス国立公園」の公式Instagramで、ヘリコプターから撮影されたシカの大群の動画を目にしました。本日には東邦航空株式会社の公式X(旧Twitter)でも同様の動画が投稿され、SNS上で大きな話題となっています。
この記事では、現場(*1)の方や奈良市にお住まいの方々のお話、市民が独自に調査されたデータに加え、行政の公開データや新聞記事などをもとに、いま「奈良のシカたち」(奈良公園で生活しているシカたち)を取り巻く環境で何が起きているのかをまとめていきたいと思います。
日本では近年、野生のシカが個体数を「爆発的」に増やしていると言われています。
奈良の山里で、シカ(鹿)の保護団体として活動しているワイルドディアイニシアチブです。今日は子ジカ(子鹿)の保護について 、みなさんに知ってもらいたいことがあり、記事にしました。シカの母子が人間によって引き離されることを回避するためにも、ご一読いただけますと幸いです。
野生動物と生態系の関係を検索すると、目にするのは「シカが生態系を破壊する」という趣旨の論文や記事ばかりです。しかし、本当シカたちは生態系を破壊する存在なのでしょうか?
わたしたちはこの言葉を、あまり疑問を持たずに使っているかもしれません。
環境省は2025年10月末時点で、クマによる死亡事故を12件と公表(*1)しています。